TOPへ

乳児湿疹(こどもの発疹)

乳児湿疹
(こどもの湿疹)について

乳児湿疹(こどもの湿疹)乳児湿疹とは、生後2週間〜1歳頃までの乳幼児に見られる湿疹の総称を言います。乳児湿疹には、あせもや、新生児ざ瘡、脂漏性皮膚炎、皮脂欠乏症、接触性⽪膚炎、アトピー性皮膚炎の初期症状の疑いがあるものなど様々な種類があります。適切なスキンケアで改善することが多いですが、長引いたり悪化したりするようでしたら、一度当院でご相談ください。当院では、軟膏治療のみでなく、入浴を含めたスキンケアの指導も行っています。


新生児ざ瘡(ニキビ)

新生児ざ瘡とは、生後2週間頃から赤や白のニキビのような発疹がみられることをいいます。お母さんのホルモンの影響で赤ちゃんの皮脂分泌が活発になることが主な原因です。対処法としては、スキンケアによって肌を清潔に保ち、しっかり保湿するなど毎日のスキンケアが重要です。新生児ざ瘡とは、生後2週間頃から赤や白のニキビのような発疹がみられることをいいます。お母さんのホルモンの影響で赤ちゃんの皮脂分泌が活発になることが主な原因で鼻や頬の周囲にしばしば見られます。対処法としては、1日に1回は低刺激の石鹸を泡立てて優しく洗い、温めのお湯でしっかりすすぐことによって肌を清潔に保ち、入浴後は、肌が湿っているうちに、しっかり保湿するなど毎日のスキンケアが重要です。 新生児ざ瘡(ニキビ) 新生児ざ瘡とは、生後2週間頃から赤や白のニキビのような発疹がみられることをいいます。お母さんのホルモンの影響で赤ちゃんの皮脂分泌が活発になることが主な原因です。対処法としては、スキンケアによって肌を清潔に保ち、しっかり保湿するなど毎日のスキンケアが重要です。新生児ざ瘡とは、生後2週間頃から赤や白のニキビのような発疹がみられることをいいます。お母さんのホルモンの影響で赤ちゃんの皮脂分泌が活発になることが主な原因で鼻や頬の周囲にしばしば見られます。対処法としては、1日に1回は低刺激の石鹸を泡立てて優しく洗い、温めのお湯でしっかりすすぐことによって肌を清潔に保ち、入浴後は、肌が湿っているうちに、しっかり保湿するなど毎日のスキンケアが重要です。

脂漏性皮膚炎

乳児の脂漏性皮膚炎とは、乳児の脂漏性皮膚炎とは、生理的な脂腺機能の亢進により、生後2週頃より発症する皮膚に黄色いかさぶた状のものができる乳幼児期の皮膚疾患の一つです。乳児アトピー性皮膚炎との強い関連性も指摘されており、主に肌が擦れる部分や皮脂腺が集中する頭皮・額・耳周囲などに発症しますが痒みを伴うことはありません。一般的に生後3か月頃までの乳児に多く見られますが、その後自然に消失していきます。対処法としては、コットンにベビーオイルやオリーブオイルを浸してかさぶたのようなものをふやかし、その後、きれいに洗浄するようにしましょう。

皮脂欠乏症

皮脂欠乏症とは、一般的に乾燥肌と呼ばれており、主に皮膚の皮脂が不足することで引き起こされます。皮膚の乾燥により、ざらつき・鱗屑がみられます。生後4か月頃までは、お母さんのホルモンの影響で皮脂の分泌が多く保たれていますが、4か月を過ぎるとその分泌が急激に減少します。そのため、乳幼児は皮膚が乾燥しやすく、皮脂欠乏による肌トラブルが起こりやすくなります。皮膚の乾燥は痒み閾値を低下させるために掻破を繰り返しているうちに皮膚に炎症を起こします。皮膚を掻きむしってしまうと炎症を起こして皮脂欠乏性湿疹を引き起こし、皮膚のバリア機能が損なわれる恐れがあります。悪化して慢性化するとアトピー性皮膚炎へと進行する可能性もあります。

接触性⽪膚炎
(おむつかぶれ)

接触性皮膚炎とは、よだれによる口の周りのかぶれや、おむつが当たる皮膚が尿や便などに刺激され赤いぶつぶつやただれができる状態です。よだれによる刺激の予防が大切で、ただれている部分には、ステロイド外用薬などを塗って症状を抑えることが有効です。おむつかぶれの場合は、おむつに触れている部分の皮膚が、尿や便などの刺激によって肌荒れを起こし、赤いぶつぶつなどができる状態で刺激性接触性皮膚炎です。臀部や陰嚢、陰茎、大陰唇などに後発し、症状が重くなると皮膚がただれてしまうこともあります。主な対処法としては、こまめにおむつを取り替えて、交換時にすぐには、おむつは着用せず外して乾かし、湿潤環境を予防することで、乾いたタオルやコットンで押し拭きするか、弱酸性のおしりふきなどで肌を清潔に保ちます。また、亜鉛華軟膏や白色ワセリンをたっぷり塗り排泄物の暴露から皮膚を保護します。ただれている部分には、ステロイド外用薬などを塗って症状を抑えることが有効です。ステロイド外用薬を使用しても、改善しないまたは悪化する場合は、カンジダ症などの感染症を引き起こしている可能性がありますので、その際は抗真菌外用薬による治療を行います。

乳児湿疹
(こどもの湿疹)は
いつまで続く?

乳児湿疹が起きる時期は、赤ちゃんによって個人差があるため、一概には言えませんが、一般的に生後2~3か月頃の赤ちゃんは皮脂分泌が盛んになるために湿疹ができやすく、その後皮脂分泌が落ち着くと今度は肌が乾燥することで湿疹ができやすい傾向があります。このようなお肌のトラブルはスキンケアによって防ぐことが可能です。1歳頃になれば、皮膚のバリア機能が備わってくるため、症状が落ち着くケースが多く見られます。

乳児湿疹
(こどもの湿疹)と
アトピー性皮膚炎と
見分けるには?

乳児湿疹(こどもの湿疹)とアトピー性皮膚炎と見分けるには?乳児湿疹とアトピー性皮膚炎は症状が類似しているため、見た目だけでは鑑別が難しく、しばらく経過をみていく必要があります。アトピー性皮膚炎は皮膚のバリア機能が低下することで皮膚に慢性的な炎症が生じるアレルギー性の疾患で、症状が悪化したり改善したりを繰り返すなど慢性的に経過し、湿疹が左右対称性で強いかゆみを伴う特徴があります。また、アトピー性皮膚炎の赤ちゃんは食物アレルギーを併発しているケースが多く見られます。

アトピー性皮膚炎について

乳児湿疹
(こどもの湿疹)の原因

乳児湿疹には様々な種類があり、月齢や赤ちゃんの状態によっても症状が異なるため、発症原因にも様々なパターンがあります。

生後3か月頃まで

この時期の赤ちゃんによく見られるのは、新生児ざ瘡や脂漏性皮膚炎です。これは、お母さんから胎盤を通して伝わる女性ホルモンの影響で、赤ちゃんの皮脂の分泌が活発になることが原因とされています。加えて、赤ちゃんの毛穴は小さいため、皮脂がつまりやすく、炎症を起こしやすいとも考えられています。

生後3か月以降

生後3か月を過ぎると、皮脂の分泌は徐々に減少し、肌の乾燥による湿疹を引き起こすようになります。大人と比べて赤ちゃんの肌はとても薄くて、バリア機能も発達していないため、部屋の乾燥や衣服の擦れなどのちょっとした刺激によっても赤みやかゆみが生じやすい傾向があります。特に秋から冬にかけて乾燥する季節は、加湿器を使って部屋の湿度を調整することも大切です。

乳児湿疹
(こどもの湿疹)の主な症状

乳児湿疹では、赤いブツブツや肌の乾燥によるカサつきといった皮膚のトラブルが見られます。特に、口元や顎周辺など食べ物や繊維が触れやすい顔周りに症状が出やすく、頭皮のように皮脂の分泌が活発な部位や、汗が溜まりやすい首周り、手首・足首といった関節部分にも現れることがあります。

乳児湿疹
(こどもの湿疹)の診断・検査

初期の乳児湿疹は診断が難しく、赤ちゃんの月齢や症状などを問診や視診によって総合的に鑑みて診断します。

乳児湿疹
(こどもの湿疹)の治療

新生児ニキビや脂漏性湿疹の場合は、効果的なスキンケアを使用することで多くの場合は改善します。しかし、アトピー性皮膚炎の場合は、ステロイド外用薬を使用して皮膚の炎症を抑える必要があります。ステロイド外用薬は市販のものもありますが、安易に使用してしまうと湿疹の原因が乳児湿疹以外の疾患の場合に症状の悪化を招く恐れがあります。そのため、自己判断で使用せずにまずは当院までご相談ください。

その他では、乳児湿疹の原因が細菌やウイルス感染の場合には、抗生物質や抗菌作用のある薬を使用することもあります。

乳児湿疹
(こどもの湿疹)の予防

乳児湿疹を防ぐためには、「肌を清潔に保つこと」と適切な「保湿ケア」が基本となります。

肌を清潔に保つ

肌を清潔に保つベビー用ボディソープをしっかり泡立て、手のひらで優しくゴシゴシと擦らないように注意して洗います「肌にやさしく、汚れをきちんと落とす」ことがとても重要です。入浴の際、熱いお湯は、さらに乾燥を悪化させる恐れもあります。お湯を温め(39~40℃)に設定するのも重要です。さらに、ボディソープの洗い残しも肌トラブルの原因になるため、温めのお湯で丁寧に十分すすぎましょう。特に首・脇・腕・膝などのしわの部分は洗い残しがないようにすすぎましょう。湿疹にかさぶたのようなものがついている場合は、無理に取らず、あらかじめベビーオイルやオリーブオイルを浸してふやかしてから洗うようにしてください。

保湿ケア

保湿ケア入浴後はすぐにベビー用の乳液やクリームなどで保湿します。保湿剤を塗るときも擦らないように注意します。保湿により皮脂のバランスが整い、皮脂の過剰分泌による湿疹も予防できます。入浴後なるべく早く、お肌が潤っている5分以内に外用することが重要です。

よだれ・汗のケア

よだれや汗が肌に残ると刺激になりやすいため、こまめにやわらかいガーゼなどで優しく拭き取りましょう。よだれの多いお子様は、食べる前に口の周りにワセリンを薄く塗りましょう。

おむつかぶれの予防

  • 排泄物が刺激となるため、こまめにおむつを交換します。
  • おしりふきで拭くよりも、可能な時はぬるま湯で洗い流しましょう。
  • 水分の拭き取りは擦らずに押しぶきし、十分に乾燥させてからおむつを装着します。
  • 肌に合った素材のおむつを選ぶことも大切です。